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2014 年度 実績報告書

メコンデルタ高洪水稲作地域における気候変動に向けたダイクシステムの再構築

研究課題

研究課題/領域番号 24405040
研究機関山形大学

研究代表者

藤井 秀人  山形大学, 農学部, 教授 (80446393)

研究分担者 藤原 洋一  石川県立大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (10414038)
星川 圭介  富山県立大学, 工学部, 講師 (20414039)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード気候変動 / 洪水 / 水資源 / 環境 / 農業 / 輪中
研究実績の概要

1)正規化水指標(NDWI)を用いたフルダイク地区の検出手法として画像の時系列変動を考慮したクラスタリング分析(k-means法)によりフルダイク内の灌漑地区と洪水湛水地区を良好に判別する手法を開発し、その手法によりフルダイク地区の判別を行った。

2)また、フルダイクがメコンデルタの流況や洪水氾濫域に与える影響について、水文・水理モデルを適用し、洪水規模、フルダイク比率、海面上昇位の3条件に基づいた36シナリオの数値計算を基に評価した。

3)さらに、これまでに得られた成果の発表と最終年度の計画の意見交換を行うため、2014年9月には共同研究機関(南部水資源研究所)とホーチミン市にてセミナーの開催を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本課題の目的は、メコンデルタの常襲洪水稲作地域を対象に稲3期作実現のためのダイクシステム(輪中堤防)のフルダイク化進展が周辺の水文環境に与える影響について、住民・行政機関からの聞取り調査、対象地域の上下流のメコン河の水位変動、衛星画像、水文・水理モデルにより明らかにすることであるが、以上の目的達成に必要な研究は順調に進捗している。

今後の研究の推進方策

研究実績概要に記述したように、1)正規化水指標(NDWI)を用いたフルダイク地区の検出手法として画像の時系列変動を考慮したクラスタリング分析(k-means法)によりフルダイク内の灌漑地区と洪水湛水地区を良好に判別する手法を開発し、その手法によりフルダイク地区の判別を行った。水文・水理モデル(Mike11)を適用し、洪水規模、フルダイク比率、海面上昇位の3条件に基づいた36シナリオの数値計算を基に評価を行った。最終年度は、これらの成果を論文に投稿・出版する。

次年度使用額が生じた理由

フルダイク地区の現地調査・観測の規模を縮小したため、次年度使用額が生じた。

次年度使用額の使用計画

論文投稿料や印刷費に使用する。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] 気候変動や人間活動が水文・水環境に及ぼす影響-手取川流域およびメコンデルタを対象として-2014

    • 著者名/発表者名
      藤原洋一・佐藤嘉展・星川圭介・藤井秀人
    • 雑誌名

      作物研究

      巻: 59 ページ: 49-53

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] ベトナム・メコンデルタの河川水位変動とその要因2014

    • 著者名/発表者名
      藤原洋一・星川圭介・藤井秀人・小寺昭彦・長野宇規・横山繁樹
    • 学会等名
      水文・水資源学会
    • 発表場所
      宮崎市
    • 年月日
      2014-09-25 – 2014-09-28
  • [学会発表] メコンデルタ洪水常襲稲作地域のフルダイクの進展と水文環境への影響2014

    • 著者名/発表者名
      藤井秀人,藤原洋一,星川圭介,横山繁樹
    • 学会等名
      農業農村工学会
    • 発表場所
      新潟市
    • 年月日
      2014-08-26 – 2014-08-28

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公開日: 2016-06-01  

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