研究概要 |
調査実施国の地域は、1.中国・雲南省昆明地域で雲南中医学院所属研究協力者と、四川省成都地域で四川医科大学所属研究協力者、2.韓国・ソウル市で成均館大学医学部所属研究協力者、3.本邦・名古屋大学及び関連病院は代表者が各々連絡を取り合い研究を進めた。2008年からのコホート研究(上記1078名)の予後調査を完了した(一部,未記載部再調査中、5月中に確定)。以下、年度計画に沿い記す。 (1)倫理委員会:各大学にて研究(継続)承認を得た。(2)被験者予後調査、男子新規登録:申請者及び海外の各共同研究者の所属病院外来及び長寿地域中核病院外来の閉経後(自立前期後期)高齢女性を継続調査し同年代の男性を新規登録した。(3)被験者:A中国雲南省昆明地域女性202名(年齢69.3+7.9歳),男性56名、同四川省成都地域閉経後女性250名(年齢74.8+5.1歳)及び男性86名(75歳)、B韓国ソウル地域閉経後女性322名(年齢71.1+7.1歳)及び男性56名(75.6歳)、C本邦名古屋地域304名(年齢78.1+6.0歳)男性102名(77.2歳)。(4)被験者の問診(病歴、罹患病名,服薬内容)、各種調査(診察,採血等):❶身長,体重,血圧(坐位),各種血液生化学検査値等を検討した。(5)被験者への各種調査(採血-遺伝子解析):血栓形成性関連因子の遺伝子解析:血液凝固因子(V因子-Leiden変異,VII因子R359Qミスマッチ変異、プロトロンビンG20210変異等)、凝固線溶関係諸遺伝子(plasminogen activator inhibitor-1遺伝子4G/5Gマイクロサイト多型, βフィブリノーゲン遺伝子455G/AミスマッチGPIIb/IIIa P1 A1/A2変異等)を検討した。前年からの成果の一部は6月にソウルで施行された国際老年学会議(IAGG)シンポジウムにて発表した。
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