研究課題
曝露バイオマーカーとして尿中代謝物分析法の検討を行った。3-Bromopropionic acidを添加した水溶液から酢酸エチルを用いて液ー液抽出を行った。小試験管内に検体を入れ、等量の酢酸エチルを加えた後、小型スターラーバーを用いて15分間撹拌した。酢酸エチルにはあらかじめ3-chloropropionic acidを内部標準として添加した。撹拌後静置し、上清を回収した。抽出を2回繰り返して集めた上清に無水硫酸マグネシウムを加えて脱水後、遠心濃縮器を用いて濃縮した後、少量の酢酸エチルに溶解、N-methyl-N-[tert-butyldimethylsilyl]trifluoroacetamide (MTBSTFA) with 1% tert-butyldimethylchlorosilane (TBDMCS)を加え、70℃で90分加熱した。反応液を名古屋大学に既設のGC-MSに導入し、3-Bromopropionic acidを定量した。1-ブロモプロパンが酸化された後にグルタチオン抱合を受けてメルカプツール酸となったN-acetyl-2-hydroxylpropyl cysteineの定量も検討した。本分析法を1-ブロモプロパンに曝露された労働者の尿の分析に適用し、健康指標との関係を解析することで、ヒトにおける量反応関係の確立を行うとともに、毒性とより関係したバイオマーカーの選択を目指す。
4: 遅れている
ブロモプロパン工場の移転に伴い、中国側研究協力者による労働者の追跡に時間がかかり、予定されていた健康調査が延期され、調査の実施が遅れている。
曝露労働者のフォローアップに焦点をあてて、健康調査を行う予定である。
調査対象としていたブロモプロパン工場の移転に伴い、中国研究協力者による労働者の追跡に時間がかかり、中国健康調査のための訪問を延期した。今年度に健康調査を行うとともに、分析を効率化するため、機器のアップグレードを行う。
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