研究課題/領域番号 |
24406025
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
藤田 眞幸 慶應義塾大学, 医学部, 教授 (00211524)
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研究分担者 |
中嶋 克行 群馬大学, 保健学研究科, その他 (10444051)
岡島 史和 群馬大学, 生体調節研究所, 教授 (30142748)
大澤 資樹 東海大学, 医学部, 教授 (90213686)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ポックリ病 / Lai-Tai / 突然死 / 冠動脈攣縮 / 東南アジア / 不整脈 / Brugada症候群 / 脂質代謝 |
研究実績の概要 |
ポックリ病症候群(Pokkuri Death Syndrome: PDS)は、健康な青壮年層が、夜間就寝中に突然発症して短時間で死亡する原因不明の病態である。解剖所見では、冠動脈硬化をともなった死亡例(Cororary Artery Disease: CAD)にみられる動脈硬化所見はほとんどなく、心肥大や明らかな器質的疾患もみられない。PDSは東南アジア地域で多発することが知られている(タイではLai-Tai: L-Tとして知られている)。本研究は、その原因を、実態調査を通して、地域間比較をすることにより、明らかにするものである。 国内の心臓突然死事例104例(PDS 73例、CAD 31例)につき、心臓突然死を起こすBrugada症候群の原因遺伝子のひとつであるSCN5A遺伝子のシークエンサー解析に続き、68例で少なくとも1つのアミノ酸置換を伴う遺伝子の変異(全35種類)の存在を示唆するデータが得られた。のべ518箇所の変異を示唆する部位のうち、現在までに、のべ492箇所についてSNP解析が終了し、その結果、現在までに、少なくとも全体の47%において、SCN5A遺伝子にアミノ酸変異が存在することが明確となったが、38%の事例で3個のアミノ酸置換が同時に存在する新しい変異が存在し、また、既に報告されている心房細動に関係する変異が16%の事例で明らかとなった。前者は、CADの45%、PDSの34.2%とむしろCAD群に多いが、高頻度に存在する未報告の変異であり、機能解析に進めることを検討している。また後者はPDSで20.5%、CADで9.7%と、PDSに多くみられた。 なお、タイにおけるPDS様の病態である、Lai-Taiの事例のSCN5A遺伝子解析については、現在、Lai-Tai72例のうち32例につき、まもなく、解析結果が出る予定である。また、脂質解析については、148例につき、測定を行ったが、大きく異常な値を示すものがみられ、気温の高い地域での死後変化の影響を考慮し、再検討の予定である。
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現在までの達成度 (段落) |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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次年度使用額の使用計画 |
26年度が最終年度であるため、記入しない。
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