本研究では、双線形写像を用いたブロードキャスト暗号の基盤技術を構築した。提案方式では、送信者が自身の秘密鍵を用いて暗号文を生成することにより、受信者が送信者の本人認証とメッセージ認証を行うことができる。さらに、提案方式を応用し、1-out-of-n 署名と検証者指定署名の特徴をあわせた署名方式が構築できることを示した。提案方式に対し定量的な評価についても行った。 また匿名認証の要素技術として利用するため、CAPTCHAの研究についても取り組んだ。本研究では、複数階数のマルコフ連鎖に基づき新規に生成された機械合成文を自然文として用いることで、数に制限のない作問を生成することが可能になった。
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