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2014 年度 実施状況報告書

故障の計算モデルと解析手法

研究課題

研究課題/領域番号 24500009
研究機関東京工業大学

研究代表者

西崎 真也  東京工業大学, 情報理工学(系)研究科, 准教授 (90263615)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2017-03-31
キーワードモデル検査 / プロセス代数 / システムの形式化
研究実績の概要

振る舞いの解析手法に基づき検証システムの開発に着手した。プロセス代数ベースの計算モデル・有限状態オートマトンベースの計算モデルのいずれにおいても、バックエンドの推論システムとして、既存のモデル検査システムを位置づけ、フロントエンドには、前項の成果である計算モデルの変換システムを据えた。
その他に上記のような推論システムの実装の研究の他に、関連する重要な研究として、以下の様なテーマに取り組んだ。
交換機におけるコネクション確立に関する通信プロトコルをプロセス代数ベースの計算もでるのもとで、形式化することができることを示した。この成果は、プロセス代数、特に、メモリ消費に関してセンシティブであるような計算体系であるspice計算の実用性に対して、一定の評価を行うことが可能となった。また、spice計算に対して、実際上の使用を行うに際して、どのような機能拡張や機能調整が必要であるのかということにおいて、重要な知見をえることができた。
その他にCPUの速度に依存するような組み込みシステムにおいて、システムの動作のCPU速度依存性をモデル計算システムを用いて、解析することに一定の成功を納めた。これにより、本研究における「推論バックエンドとしてのモデル検査システム」の有効性に道筋をつけることができた。また、実際のシステムを形式的に記述するということにおいて、様々な知見を得ることができ、来年度以降の本研究に重要な貢献となった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

本研究課題を遂行するにあたって重要となるテーマや視点を発見することができ、また、学術上の研究成果を得ることができた。

今後の研究の推進方策

研究計画に沿って、本研究課題を遂行していく。また、随時、研究計画の検討を行い、研究の円滑な推進を目指していくこととしている。

次年度使用額が生じた理由

本年度研究成果の発表が、来年度においての国際会議での発表となり、その経費を来年度に計上するため。

次年度使用額の使用計画

研究成果の発表のための国際会議発表に関わる旅費、および、発表論文原稿の英文校正など、国際会議発表に関連する経費として使用する予定である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 謝辞記載あり 1件)

  • [雑誌論文] Formalization of Signaling System by Process Calculus2014

    • 著者名/発表者名
      Yasuaki Ibayashi and Shin-ya Nishizaki
    • 雑誌名

      IERI Procedia

      巻: 10 ページ: 160-168

    • DOI

      10.1016/j.ieri.2014.09.071

    • 査読あり / 謝辞記載あり

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公開日: 2016-05-27  

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