• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2014 年度 実績報告書

能動的オブジェクトのストリーミング転送を行う並行計算系の理論に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24500016
研究機関岡山大学

研究代表者

村上 昌己  岡山大学, 情報統括センター, 教授 (60239499)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード並行計算モデル / 高階ストリーム型通信 / グラフ書換系 / コンテクストラベル
研究実績の概要

平成26年度は、移動型並行計算モデルとしてπ-計算および高階ストリーム型通信を行う系に対して、コンテクストをラベルとする遷移システムによる操作的意味論を定義し、その妥当性の検証と双模倣等価性の定式化を行った。
π-計算の操作的意味論としては、動作をラベルとする通常の遷移系と同様な推論規則の集合を与え、それが定義する遷移関係が、従来の簡約系による意味論と整合していることを示した。また、本研究であたえたコンテクストラベルに基づく遷移系をもとに、強双模倣によるプロセスの等価関係を定義し、このように定義された等価関係が合同性を満足することを示した。
また高階ストリーム型通信を行う並行計算系のモデルとして、バイグラフをもとにした有効非巡回グラフ(DAG)を用いたグラフ書換え系を採用した。このモデルに対しては、先の年度に簡約系に基づく操作的意味論を提案していたが、平成26年度においては新たにコンテクストラベルを用いた遷移系に基づく操作的意味論を定義した。このためにDAG上でのコンテクストの概念を新たに定義し、それに基づく代入の操作を定式化した。その上で、ここで定義した遷移系に基づく操作的意味論が簡約系に基づく意味論と整合することを示した。さらに意味論が簡約系に加えて遷移系で与えられたことにより、高階ストリーム型通信を行うモデルに対して双模倣によるプロセスの等価性が定義でき、またその等価関係が合同性を満足することを示した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] A Contetxual Transition Semantics for Graphical Concurrent System with Higher-Order Streaming Communication2014

    • 著者名/発表者名
      Masaki Murakami
    • 学会等名
      3rd International Conference on Circuits, Systems, Communications, Computers and Applications (CSCCA14)
    • 発表場所
      Florence, Italy
    • 年月日
      2014-11-22 – 2014-11-24
  • [学会発表] Contextual Transition System for π-calculus2014

    • 著者名/発表者名
      Masaki Murakami
    • 学会等名
      Science and Information Conference 2014
    • 発表場所
      London, UK
    • 年月日
      2014-08-27 – 2014-08-29

URL: 

公開日: 2016-06-01  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi