本研究の目的は,申請者が研究開発してきた仮想マシンモニタ(VMM)「BitVisor」を発展させ,複雑なオペレーティングシステム(OS)の機能を補って安全性や機能・性能を向上させるための,安全・軽量なプラットフォームを実現することである.BitVisor は,準パススルー型という申請者が考案した新しいアーキテクチャのVMMであり,ゲストOS の機能を部分的に活用することで,従来のVMM と比べて軽量・小型でありながら高い安全性を実現している.本研究では,安全性向上に加えて,機能追加や性能向上への応用可能性を探り,準パススルー型アーキテクチャの有用性を向上させるための研究開発をおこなった。
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