現在,様々な分野で流体の三次元速度場の計測と三次元物体の形状解析が必要とされてきている.特に生体内の物質を輸送する血液の動きと赤血球などの形状を計測することは,生体内の物質の輸送機構を解明するために非常に重要なことである. 本研究では,流体速度場可視化の技術であるPTV(Particle Tracking Velocimetory)にデジタルホログラフィーを応用したDHPTV(Digital Holographic PTV)を支援する三次元空間再生用専用計算機システムの構築し,それを三次元流体速度場解析及び三次元物体の形状解析に応用し,上記のような問題を解明することを最終的な目標としている. 平成26年度は,一台のPCに複数枚のFPGAボードを搭載し並列計算を行なうことに成功した.高速化率はほぼ理論値に近いものが得られた.また,FPGAボードを搭載したPCを複数台用いた専用計算機クラスタシステムも開発し,そのの性能評価を行った.その結果,当初の予想以上に通信時間が計算高速化においてのネックになることが確認された.
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