今後の研究の推進方策 |
平成25年度において,本研究の目的である約1万点からなる3次元物体のCGH計算を含むリアルタイム動画像再生に成功しており,当初計画以上に進展することができた.しかし,通信量の低減および通信時間の隠蔽化を行うことができる可能性がある.引き続き性能向上を目指す.また,単色の時分割法を用いて1万点以上の物体点からなるCGH計算を含むリアルタイム動画像再生を試みる. 時分割法によるカラーのリアルタイム3次元動画像再生では,光源の色とそれに対応したCGHの計算および描画処理と同期しなければならない.そのためには,各色のCGH計算を16ms以内に終える必要がある.リアルタイムで計算と動画像再生を行うためには単色の場合以上に計算性能が必要である.引き続き,平成26年度もマルチGPUクラスタを用いた時分割法によるカラーのリアルタイム3次元動画像再生のプログラム開発を行う. 上記の研究はいずれも振幅ホログラムであるが,位相ホログラムの光学系装置にもマルチGPUクラスタシステムを使用することができる.位相ホログラムの光学系装置でも使用できるようにプログラムの改良も行う.動画像の撮影を行う際,位置などを調整するため,プログラムのパラメータを変更する必要がある.操作性においても優れたプログラムになるよう改善する. また,本研究で使用しているCGH計算以外の手法についても検討する.
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