平成26年度は,固有のパタンを自由に指定した場合のフィルタリング性能を評価し,最終的な研究成果を外部に発表することであった。 最終年度の研究実績として,3種類のフィルタリングルール(固有のパタンを自由表記したもの)をベンチマークから作成し,提案アルゴリズムを実装したコンピュータでフィルタの処理能力を計測した。その結果,既存の線形探索を用いたフィルタリング法,階層型トライを用いたフィルタリング法と比較して,フィルタリングルールを格納するために必要なメモリ量はほぼ同等であるのに対して,対象パケットとフィルタリングルールとの比較回数(パケットの各ビットの比較回数)は,与えられたフィルタリングルールによって値はバラついているが,それぞれ約1/100,約1/2のコスト削減を実現した。 この研究成果は,電子情報通信学会総合大会(立命館大)で発表を行い,論文誌に投稿を準備している段階である。
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