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2013 年度 実施状況報告書

全光網における省電力化トラヒックエンジニアリング技術の確立

研究課題

研究課題/領域番号 24500081
研究機関岡山大学

研究代表者

福島 行信  岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (00432625)

キーワード省電力 / 光トレイル網 / トラヒックエンジニアリング / 補助グラフ
研究概要

本年度は,まず昨年度に引き続き,静的トラヒックを対象として光トレイル網と光パス網の総消費電力を比較評価した.その結果,5ノードで構成される単純なラインネットワークでは光トレイル網が光パス網と比較して最大で30%程度総消費電力を低減できることが明らかとなった.
続いて,動的なトラヒックを対象としてそれらの網の総消費電力の比較評価に取り組んだ.総消費電力を極力低減できるように動的なトラヒックを収容するトラヒックエンジニアリング手法は光パス網に対しては既に提案されているが,光トレイル網に対しては未だ提案されていない.そのため,本研究では光トレイル網を対象として省電力を指向するトラヒックエンジニアリング手法を提案した.提案手法は省電力を指向したトラヒックエンジニアリング問題を,補助グラフ上での最短経路問題へと帰着した上で,消費電力が最小となるように動的なトラヒックを収容する経路を導出する.シミュレーションによる評価の結果,1) 通信チャネルの帯域幅(1波長あたりの通信速度)の粒度が荒い場合には光トレイル網は光パス網と比較して最大で9%程度低い総消費電力を達成すること,2) 通信チャネルの帯域幅の粒度が荒い場合にはそれらの網は同等の総消費電力を示すことが明らかとなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

これまでに,平成24年度に予定していた「静的なトラヒックを対象とした省電力を指向したトラヒックエンジニアリング問題の定式化および最適解の導出」と平成25年度に予定していた「動的なトラヒックを対象とした省電力を指向したトラヒックエンジニアリング問題に対するオンラインアルゴリズムの考案およびシミュレーション評価」をいずれも完了しているため,本研究は順調に進んでいるといえる.

今後の研究の推進方策

平成26年度は,光トレイル網におけるMACプロトコルの省電力化に取り組む予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 光トレイルネットワークにおける省電力を指向したトラヒックエンジニアリング手法2014

    • 著者名/発表者名
      福島行信,横平徳美
    • 学会等名
      ネットワークシステム研究会
    • 発表場所
      宮崎,日本
    • 年月日
      20140307-20140307

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公開日: 2015-05-28  

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