本研究では,インターネットの基幹網である全光網を対象として,空間的トラヒック集約および時間的トラヒック集約によりネットワーク機器の消費電力を低減するような省電力化トラヒックエンジニアリング技術の確立を試みる.計算機シミュレーションによる評価の結果,(1)空間的トラヒック集約を利用する経路・波長割当方式は従来方式と比較して最大で9%程度消費電力を低減できること,および,(2)時間的トラヒック集約を利用するメディアアクセス制御方式はネットワークの利用率が0.9の場合と比較して0.1の場合には消費電力を最大で60%程度低減できることを明らかにした.
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