研究課題
本研究では,任意のアプリケーション,特にリアルタイム性を有するストリームアプリケーションを対象に,デバイス間でシームレスに移動することを可能にするアプリケーションポータビリティを実現する。平成26年度は,平成25年度に引き続き,広島大学,金沢大学,国立情報学研究所の3拠点で構成する広域分散ストレージを利用して移動透過通信機能を有するVMの広域ライブマイグレーションの実証実験を実施し,その評価結果を取りまとめて国際会議で発表を行った。また,移動透過通信機能のアプライアンス化を目的として,OpenFlow技術によるモビリティゲートウェイを提案し,VM上のOS改変を必要とせずネットワーク側で移動透過性を保証するグローバルライブマイグレーション手法の実装と評価を行った。これにより,従来のグローバルライブマイグレーションに対してより柔軟性を向上させたライブマイグレーションが可能となった。また,移動する端末間で継続的なアプリケーション利用を行うための手法の提案を行い,その有効性について検討した。本提案手法は,端末のハイパーバイザ上にモビリティ機能を有するハイパーバイザを動作させるネスト化された仮想環境に用いることで実現するものである。広域分散ストレージ技術と本提案手法を組み合わせ,常にアプリケーションとそのOSが動き続けることができる環境を提供することで,端末の接続性が失われてもステータスは失われず,アプリケーションの継続性を提供することが可能となる。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件、 謝辞記載あり 5件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (2件) (うち招待講演 1件)
2014 IEEE 38th Annual International Computers, Software and Applications Conference Workshop
巻: なし ページ: 73-77
0.1109/COMPSACW.2014.16
インターネットコンファレンス2014論文集
巻: なし ページ: 25-32
巻: なし ページ: 134-135
巻: なし ページ: 139-140
巻: なし ページ: 141-142