研究課題/領域番号 |
24500100
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
B.O. Apduhan 九州産業大学, 情報科学部, 教授 (60238714)
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研究分担者 |
白鳥 則郎 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (60111316)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | ハイブリッドクラウド / マルチエージェント / クラウドオントロジ |
研究概要 |
本研究はインターネット上のパブリッククラウドのインフラサービス発見のために、マルチエージェントベースの拡張オントロジーを使ったハイブリッドクラウドコンピューティングシステムを開発しようとするものである。 今年度は最初の年にあたって研究組織全員でプロジェクトの実装アプローチを協議した。そして、オープンソースのクラウド開発ソフトウェア(Eucalyptus, Open Nebula, Open Ubuntu)の諸特性を調査した。また、セマンティックグリッド環境においてアプリケーション処理の適応型ワークフローを支援するためのマルチエージェントについて研究を行い、ハイブリッドクラウドコンピューティングにおける適応性に関連する技術を獲得した。 クラウド開発ソフトウェアEucalyptusを利用して、5台のPCから成るプライベートクラウドインフラのプロトタイプを構成した。動作確認と妥当性の検証のための試験を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ハイブリッドクラウドシステム開発の基礎となるプライベートクラウド環境の構築を行い、研究目的であるマルチエージェントを利用した適応型ハイブリッドクラウドについての先行研究を調査し、国際会議等でも情報収集を行った。構築したプロトタイプ環境については試験によりその妥当性を確認した。
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今後の研究の推進方策 |
構築したEucalyptusベースのプライベートクラウド環境の諸特性をテストし、検証した後、インフラストラクチャサービスを提供するパブリッククラウド環境を構築する。今年度構築したプライベートクラウドのプロトタイプとパブリッククラウドインフラを使ってハイブリッドクラウドコンピューティング環境を構成する。クラウドオントロジとマルチエージェントベースのクラウドインフラ発見システムを設計し、開発する。ハイブリッドクラウドのための性能評価試験の方法について研究して構築する。適宜、成果発表を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
昨年度はシステムの構築のための調査をさまざまに行ったので、プライベートクラウドの構築が遅くなり、成果発表のための旅費を繰り越すことになった。また、プライベートクラウドの構築が比較的安価に行えた。 今年度は、昨年度の繰越金と合わせて、異なるオープンソースのクラウド開発ソフトウェア(Eucalyptus, Open Nebula, Open Ubuntu, Open Stack)をインストールしてハイブリッドクラウドコンピューティング環境において様々なプラットフォームを持ったパブリッククラウドを提供するために、5台のPCを購入する予定である。 情報収集と他の研究者との情報交換のため、国内外の学会に参加する予定であり、そのために旅費を支出する。国際学会で成果発表も決まっているので、研究協力者のための旅費も合わせて必要である。
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