本研究では、位置情報サービス(LBS)において必要となる道路網距離に基づく各種検索を高速に実行し得るデータ構造とアルゴリズムを提案した。LBSでは、道路網上で2点間の距離を求める演算が重要であり、それを高速に求めることが必要になる。本研究では、この目的でSSMTA*アルゴリズムと、SMPV距離計算アルゴリズムの2種類を提案した。特にSMPV構造は従来方式に比して大幅に少ないデータ量でほぼ同量な処理時間を達成する。更に、それらを逆近接検索(RkNN検索)に適用し、大幅な処理時間の短縮を図った。加えて、長大な処理時間を要する旅行計画問題を実用的な処理時間で解くアルゴリズムを提案した。
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