研究課題/領域番号 |
24500117
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研究機関 | 徳島大学 |
研究代表者 |
島本 隆 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 教授 (20170962)
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研究分担者 |
宋 天 徳島大学, ソシオテクノサイエンス研究部, 准教授 (10380130)
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キーワード | 動画像符号化 |
研究概要 |
本研究は、符号化効率を大幅に向上できる高性能な動画像符号化アルゴリズムを新規開発し、この研究成果をもとに、次世代の動画像符号化国際標準に提案することを目的としている。そのため、H24年度に行った「高精度探索中心の選択」と「時間領域の相関性を利用した空間的な予測」の提案に引続き、本年度は「並列処理の実装」と「既提案手法との比較」を主に行い、平均30%以上の圧縮率向上を実現することを目標に研究を行った。具体的には、 1.並列処理実装 NVIDIA 社の開発環境である「CUDA」を用いて、提案手法を実装した。提案している画面内予測、画面間予測、およびデブロッキングフィルタ処理の全てがブロック単位の並列処理が可能であるため、GPUによる実装を行い、その高速化性能を検証した。 2.HEVC既提案手法との比較 提案手法の改良を行った後、本研究の提案手法とHEVC既提案手法を比較し、その優劣を分析した。HEVCに提案された複数の手法にはそれぞれの特長があり、画面間と画面内の手法を分けてそれぞれと比較した。また、提案手法とHEVC既提案手法を併用した場合、より良い性能を達成できることも考えられるため、併用する場合の検証も行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
先の「研究実績の概要」にも記載したように、ほぼ研究計画通りに順調に進んでいる。しかし、検証結果の整理およびその公表(学会発表等)は少し遅れ気味であり、今後精力的に取り組みたいと考えている。
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今後の研究の推進方策 |
次年度は、下記3点に取り組む予定である。 (1) 少し遅れ気味である研究成果の公表(学会発表等)に精力的に取り組む。 (2) 検証結果を踏まえ、より良い結果が得られるよう、開発アルゴリズムを改良する。 (3) 本研究の目的は、符号化効率を大幅に向上できる高性能な動画像符号化アルゴリズムを新規開発し、次世代の動画像符号化国際標準に提案することである。そのために、研究成果の海外特許の申請、国際会議での発表、論文投稿等を行ったうえで、企業との連携を取りながら標準化活動に参加する。
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次年度の研究費の使用計画 |
検証結果の整理およびその研究成果の公表(学会発表等)が少し遅れ気味であるため。 コンピュータ等の備品費、ソフトウエア購入費、国内会議・国際会議等の旅費、学生の研究協力への謝金等で使用する予定である。
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