研究課題
本年度は,「たとえ」を利用して,複数のコンテンツから一つのコンテンツの選別を支援する手法の開発を行った.この手法では,比較する複数コンテンツに対して,それらと同じ関係性を持つほかの複数コンテンツの「たとえ」として提示することで,それらの差異を明確化する.具体的な手法としては,コンテンツのレビュー文書を用いて,それらに出現する特徴語を抽出し,比較する二つのコンテンツのTF-IDF値を,それぞれをX軸,Y軸にとる二次元グラフにプロットする.ここで,そのグラフ上の直線y=x付近に分布する語を,二つのコンテンツの共通要素であるとみなし,それぞれの共通要素を取り除いたものを,コンテンツペアとして見たときのそれぞれの差異であると考え,それらを要素に持つコンテンツペアの文書ベクトルを生成する.そして,コンテンツ集合においても同様の操作を行い,「たとえ」の候補となるペアと類似度を計算する.ここで,「たとえ」の候補となるペアとしては,コンテンツ集合から作り得る全てのペアのうち,各コンテンツのどうしの類似度が高いものを対象とする.この手法では,相対的な特徴である差異に着目し,関係性の似たコンテンツペアを検出する事が可能であり,この手法の有効性を被験者実験により評価した.
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 謝辞記載あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (4件)
Proceedings of the 9th International Conference on Ubiquitous Information Management and Communication
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Procedia Computer Science
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Proceedings of 12th International Conference for Asia Digital Art and Design