本研究課題では,コンピュータホログラフィによる3D映像の技術基盤を形成することを目的として,高解像度の計算機合成ホログラム(CGH)の研究を実施した.その結果,ダイクロイックミラーを用いたフルカラー再生や,多視点画像からの高解像度CGHの作成,合成開口デジタルホログラフィによって取得した実物体像を拡大・縮小する技術,また専門知識がないデザイナーでもCGH作品の制作ができるソフトウェアツールを開発した.また,ひとつの成果として約250億画素の高解像度CGHを作成し,米国のマサチューセッツ工科大学博物館において約3年に渡ってそれを展示することができた.
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