近年、様々な環境でディスプレイが使用されるようになり、新しい視点で視覚特性について研究する必要が生じている。立体表示環境、カラー・ユニバーサル・デザイン表示環境、高精細表示環境において心理実験を行った。その結果、 (1) 立体表示環境では正しい奥行知覚が出来ない人の割合が予想以上に多く、30%程度存在することを明らかにした、(2) 携帯端末上で実時間動作する色覚補助アプリケーションを新規開発した(色相ブレンド法の提案)、(3) 天気予報図には領域分割の方法によってプロでも気づきにくい見易さの違いがあることを明らかにした、といった研究成果が得られた。
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