本研究では,健常若年者,高年齢者,脳性麻痺者のジェスチャによるGUI操作の特性について,基礎的,定量的な資料を得るとともに、高年齢者、脳性麻痺者への配慮事項を明らかにした. ポインティング操作とドラッグ操作に焦点を当て,その操作特性を実験を通じて検討したところ、健常若年者、高年齢者、脳性麻痺者を問わず,各操作時間は,マウス操作同様フィッツの法則に適合するものの,健常若年者と高年齢者ではターゲットサイズの影響をあまり受けないことが示唆された.また高年齢者,脳性麻痺者は健常若年者に比して操作時間が長くなり,脳性麻痺者は麻痺のタイプによってはジェスチャ操作自体が困難であることが示唆された.
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