研究課題/領域番号 |
24500169
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
林 雄介 広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70362019)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | オントロジー / 標準化技術 / 教育工学 |
研究概要 |
(24-1) 学習・教授プロセスモデルのデータスキーマ構築 WWW分野の標準化技術であるRDF(s),OWLを用いて学習・教授プロセスモデルを記述するためのデータスキーマを構築することを目指した.現在,OMNIBUSは法造オントロジーエディタ(以下,法造)上で構築されており,その独自形式でオントロジーの定義データは管理されている.これをセマンティックウェブの標準形式であるRDF(S)/OWLの形式に変換し,本研究課題で必要な範囲のOWLでの概念記述にチューニングした. (24-2) 学習指導案検索における現場の教師のニーズに合わせた検索機能の設計 現場の教師がどのような観点から学習指導案を検索したいかについてのニーズを調査した上で,学習指導案の検索機能を設計した.本研究課題に協力してもらう都中社研の教師に意味的データモデルの元になる学習・教授シナリオモデルを提示し,インタビューを行うことでニーズを収集する.ここでは,都中社研の教師にSMARTIESで記述した学習・教授シナリオモデルを見せ,従来の学習指導案で書かれていることとの違いを認識してもらった上で現場のニーズとして何が求められるかを検討した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度で目標としたOWLとの対応やデータやニーズの収集を行うことができた
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今後の研究の推進方策 |
本年度の成果をベースにデータ収集や調査を続け,データベースのプロトタイプを構築する.そのために教師から実際の学習指導案を広く集め,学習・教授プロセスに注目したメタデータとしてRDFで記述した学習・教授プロセスモデルを作成する.これは主に,本年度までの成果について,H26年度で実施する形成的評価のために必要な分量のモデル収集を目指す.さらに,これまでに開発してきたSMARTIESの改良を行い,現場の教師でも容易に利用してモデルを記述できるようにすること,作成したモデルと学習指導案をリンクできるようにすることの二つを目指す.
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次年度の研究費の使用計画 |
データベース開発用のPCを購入すると共に教師用のアプリケーションの開発とテストを行うためにタブレット端末を購入する.加えて,資料収集や国内外における成果発表のために旅費を利用する.
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