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2013 年度 実施状況報告書

プライバシー保護データマイニングを用いた交通データウェアハウス解析

研究課題

研究課題/領域番号 24500185
研究機関南山大学

研究代表者

河野 浩之  南山大学, 情報理工学部, 教授 (70224813)

キーワードデータマイニング / プライバシー保護
研究概要

平成25年度は,初年度に実施した関連研究の調査結果に基づいて,ロケーションサービスの観点から技術的課題を整理し,プライバシー保護に関係するデータマイニングのサーベイを行った.その研究成果は,「プローブカーによる交通データ測定の課題について― 行動履歴データに対するプライバシー保護の観点から ―」にまとめた.研究成果を踏まえて,プライバシー保護を行う条件下で位置情報をキーとする行動履歴解析を行うデータマイニングのアルゴリズムの問題点を明らかにした.特に,複数ストリーミングデータを扱う場合のプライバシー保護に関して課題が残されていると判断した.
その他,空間データに対するプライバシー保護処理を行うアルゴリズムの検討を進めるために,関連研究が発表される複数の学会・研究会に出席し,プライバシー保護に関連するデータマイニングの研究動向の調査を行った.
他方,プライバシー保護データマイニングアルゴリズムに関する研究動向調査を実施すると共に,既存の交通データウェアハウスに格納蓄積されている交通データの特性について分析を深めた.来年度,アルゴリズムの実装において,複数データベースをプライバシー保護下で連携するデータ構造等を含めた課題が残されている.また,実験環境の構築に関して研究計画に沿って進めたが,多少の遅れを生じている.平成26年度に,今年度導入したサーバーに対する,データ処理性能の強化やバックアップ機能の追加など実験環境構築に関する課題を残すこととなった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画における「研究の目的」は3点からなる.以下,自己点検評価を記す.
1.データマイニングアルゴリズム…昨年度と同じく,本研究で用いる具体的な対象データとして,プローブカーデータの提供を受け,位置データとして利用する処理は順調である.
2.実験環境…研究計画に沿って実験環境の構築を行ったが,予算執行を含めて,やや遅れることとなった.
3.性能評価…交通データならびにプライバシー保護データマイニングアルゴリズムの研究サーベイを中心に行った.2015年度に計画しているアルゴリズムの実装において,複数のデータベースシステムをプライバシー保護下で連携するアルゴリズムに対するデータ構造等を含む課題解決の必要がある.

今後の研究の推進方策

昨年度と同様であるが,研究計画に従い,交通データウェアハウスから提供を受けたデータに対してデータ解析を進めると共に,時空間データを含む行動履歴を分析するストリームマイニングアルゴリズムを中心に,プライバシー保護データマイニングの研究を進める.
また,2014年度に遅れを生じたデータベースサーバの実験環境の構築を,改めて進めると共に,2015年度計画を順調に進めたい.

次年度の研究費の使用計画

2014年度に,データベースサーバーの実験環境構築を計画したが,研究の遅れを生じたため,水冷サーバー構築を2014年度後半に行うことになった.構築したシステムでは,最小限のデータ格納蓄積が可能であるが,今後の研究実施において,データ処理部の増強,ならびに,バックアップを含むデータ処理装置の増設を行う必要がある.
データ処理部の増強,ならびに,バックアップを含むデータ処理装置の増設を,2015年度前半の早い時期に進める予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] プローブカーによる交通データ測定の課題について― 行動履歴データに対するプライバシー保護の観点から ―2014

    • 著者名/発表者名
      河野浩之
    • 雑誌名

      アカデミア南山大学紀要数理情報編

      巻: 14 ページ: 1-10

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公開日: 2015-05-28  

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