研究課題/領域番号 |
24500190
|
研究機関 | 兵庫医科大学 |
研究代表者 |
宮本 正喜 兵庫医科大学, 医学部, 教授 (50200209)
|
研究分担者 |
平松 治彦 兵庫医科大学, 医学部, 講師 (40304125)
仲野 俊成 関西医科大学, 医学部, 准教授 (60237344)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
キーワード | オントロジ- / セマンティクウエブ / 上部内視鏡画像 / e-Learning |
研究実績の概要 |
平成26年度は研修2年目の医師を対象とし、オントロジ-を利用した上部内視鏡画像のe-Learningシステムで読影を行って貰いアンケ-ト調査を行った。 対象と方法:研修2年目の医師9名に、事前に説明会を開き、本システムの概要ならびに操作法を説明し、ID、パスワ-ドを付与、インタ-ネットを介して約30例の内視鏡症例を示し、部位、診断を行って貰った。その後アンケ-ト調査を行った。 結果と考察:研修医は、ロ-テ-ションで科や研修施設の異動も多く、連絡方法もメ-ルしか無く、督促をかけたが、アンケ-トの回答を行った者は3名であった。 内視鏡の読影の学習方法は専門書・学習書・DVDが多く、次にインタ-ネットが多かった。本システムのようにインタ-ネットを介して画像を見ながら診断するシステムは利用しやすいものと思われる。本システムの学習効果があると判断した者は全員であった。また本システムを今後も使いたいと言うものが2名で、時々使いたいと言う者が1名であった。希望する科は「整形外科」「小児科」「産婦人科」「救命救急科」であり、上部内視鏡を必要とする科は少なかったが関心は非常に強かった。本システムの学習効果については、診断画像を見る機会が少なく、書籍よりもクリアな状態で、数多く見ることができる点に評価が高かった。ただし、研修医に提示した問題は、内視鏡の初学者を対象にしたものに調整しておらず、難易度が高いと感じた研修医もいた。提示した問題の整理が必要であると思われた。本システムの使い方において、カテゴリーナビゲーション機能を約2/3の研修医が利用していた。ヒント機能も「基本部位」や「診断」の解答を予め表示して利用した者もおり、上部消化管内視鏡画像の初学者にとっては、有用な機能であると考えられる。
|