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2013 年度 実施状況報告書

場を共有する手持ちビデオカメラ映像群からのカメラワーク合成

研究課題

研究課題/領域番号 24500199
研究機関福井大学

研究代表者

東海 彰吾  福井大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50283627)

キーワードカメラワーク生成 / 多視点映像処理
研究概要

多視点で撮影された映像に捉えられた被写体の動きとその映像化に着目したカメラワーク生成について検討を行った。この中で、特に、被写体の移動の様子を映像化する際に、その動きの向きと映像内での動きの向きの関連が重要であるとの知見を得た。
この検討結果を踏まえて、具体的な実状況として、20台のカメラでコートの周囲から撮影されたバスケットボールの8の字ドリブル練習風景の多視点撮影映像を素材として用い、撮影時の各カメラの位置と姿勢の推定、被写体となる選手の位置、およびその動きの抽出について、その計算方法の検討と実装を行った。さらに、出力映像において含めるべきカメラワーク要素について、選手の動きを捉える方向の要素、出力映像のフレームとして画面を切り抜く際の画面構成の要素、および、映像内での時間進行の要素という3つの要素を採用することとし、それらの設定方法と、その設定に基いて、適切な位置のカメラを選択する方法、ならびに、その時点の映像の画面構成を設定に合わせて加工する計算アルゴリズムを開発した。
平成25年度は、いくつかの関連学会で、関連する研究の調査を行った。さらに、上記の手法について、国際会議に論文(ショートペーパー)を投稿し採択された(平成26年5月末に発表予定)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

実績の概要でも述べたように、単一の被写体とその動きに着目した手法の検討を継続してきており、そのような状況を指向した撮影実験映像についての解析や処理に時間を要したため、平成25年度末の状況として、当初予定したカメラワークのバリエーションの拡充や、複数の被写体を含むような複雑なシーン状況に対する検討が十分行えていない。

今後の研究の推進方策

最終年度でもあるため、平成25年度までに行った基礎的な検討結果と、開発した手法、プログラムを活用し、カメラワーク要素の拡充とより複雑なシーン状況への対応を実現する。ただし、時間も限られていることから、実験室での擬似的な被写体(動くおもちゃなど)の撮影実験を通して十分検討を行ったのち、年度内(平成26年の夏頃)までに少し規模の大きな実状況を対象とした撮影実験を実施して、データを蓄積し、最終的な成果を裏付ける処理結果を獲得したいと考えている。

次年度の研究費の使用計画

特に、実状況での撮影実験の実施(新しい状況設定)を前提した、物品の準備、および、撮影実験の実施にかかる支出が行えず、次年度使用額が発生した。また、当初予定していた成果発表が次年度に行われることになった。
平成26年夏頃を目処に、撮影実験を実施し、新しい撮影データを獲得し、研究を進める。このための準備として、計算機の増強、および撮影機器の拡充をはかるために物品費用を執行する。また、外国での成果発表を行い、外国旅費を執行する。国内での成果発表も積極的に行う。

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公開日: 2015-05-28  

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