研究課題/領域番号 |
24500202
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
金澤 靖 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (50214432)
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研究分担者 |
太田 直哉 群馬大学, 大学院理工学府, 教授(Professor) (10270860)
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キーワード | 画像の対応付け / 特徴量 / 繰り返しパターン / 内視鏡画像 |
研究概要 |
本研究の目的は,コンピュータビジョン応用において,最も基本かつ重要な技術の一つである画像間の対応付け問題を解決することである.特に繰り返しパターンを含む画像間,腸管の内視鏡画像のようにほとんど模様のない画像間など,対応付けが難しいとされる画像間も含め,特徴量および対応付け法を適応的に選択することで,従来,ユーザが意図的あるいは無意識に使い分けていた手法を統合することを目標とする. 昨年度得られた結果である建物領域,自然物領域,道路領域に適した特徴量を用い,本年度は自動的にこれらの領域を判断して適した特徴量を使う対応付け法を提案した.その際複数の特徴量を同時に扱うための枠組みも提案した.得られた結果より,自動領域判別においてはまだ改良の余地があることがわかったが,提案法の有効性が確認できた.この成果について口頭発表を行った他,昨年度の成果である繰り返しパターンを含む画像間での対応付けについて国内会議および国際会議での口頭発表を行った. 更に関連研究として,3画像からの復元についてや二色覚者のための画像処理法について,それぞれ雑誌論文1件,国際会議発表1件,国内口頭発表3件を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
今年度は,シーンに関する知識を必要としない適応的な対応付け法の根本的な部分について,その定式化を行い,実画像を用いた実験により,その有効性を確認することが出来た.これらの成果も含め,4件の口頭発表,2件の国際会議での発表,1件の雑誌論文への掲載など,ほぼ計画通り進んでいる.
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今後の研究の推進方策 |
今年度提案した適応的な対応付け法に関し,今後は,より詳細な理論的検討および実験を繰り返すことで,手法の改良を目指す. 研究体制は,今年度までと同様に,申請者と分担者,参画している学生で密に打ち合わせを行うことで,各種情報を共有し,研究遂行の効率化を図る. 得られた成果に関しては,速報として口頭発表するとともに,国際会議への投稿,学会論文誌への投稿を行い,成果を社会に還元する.
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