研究課題/領域番号 |
24500214
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
浜本 隆之 東京理科大学, 工学部, 教授 (10297624)
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研究分担者 |
池岡 宏 東京理科大学, 工学部, 助教 (20579966)
保坂 忠明 東京理科大学, 工学部, 助教 (60516235)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 動きベクトル推定 / 高フレームレート / 超解像 / 画像入力 |
研究概要 |
本年度は、高フレームレート画像における動きベクトル推定の方式について検討した。特に、演算量や精度に留意して、以下のような項目について取り扱った。 まず、勾配法をベースに、低演算量で高精度な動きベクトル推定手法について検討した。予め撮像した高フレームレート画像や、合成した高フレームレート画像によりシミュレーションを行い評価した。相対的に動き量が小さいときは、空間勾配を求める位置や向きによって精度が変わるため、その決定方法について色々と検討した。また、階層的な処理の導入により、被写体の様々な動き量に対しても対応できるようにした。その際には、光学的な折り返し成分を含んだ画像を用いて超解像度化が図れるように、折り返し成分を有しても動き推定の精度を保てるような方法を目指した。 次に、手振れ動作による回転や平行移動を再現して動きベクトルを推定し、従来の超解像度化手法を用いて評価を行い、その有効性について確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本課題の基礎となる、高フレームレート画像の動きベクトル推定の方式検討に十分な時間を割き、様々な検討を行った。基本方式は固まり、概ね予定通り順調に進んでいる。折り返し成分を多く含む画像に対してもシミュレーションを行ったが、耐性に関する評価実験は次年度に持ち越すこととなった。一般的な手法を用いた超解像度化に関する検討も行い、提案方式で推定した動きベクトルを用いた方がより品質の良い画像を得られることも確認できている。
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今後の研究の推進方策 |
引き続き、動きベクトル推定方式の高精度化の検討を行うと共に、H24年度に検討できなかった、光学的な折り返し成分に対する耐性について評価実験を行う。さらに、推定した動きベクトルを生かした超解像度方式について検討を行う。また、ハードウエア化に向けて、提案方式の実装のための予備検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
現有するコンピュータを活用することとし、コンピュータ購入の費用を削減したため、14万円の残高が生じた。次年度は、その金額も合わせて、ハードウェア化に向けた環境を整えると共に、必要に応じて、シミュレーション用のコンピュータを新たに購入する予定である。
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