薬局等で患者に間違いなく薬が提供されているかをチェックする大規模画像検査システムを実現するため、空間充填曲線を利用して画像認識・検索に関する研究を行った。まず画像の色情報を利用した線形多様体色記述子を提案し、色特徴記述について新たな方法論を確立した。また薬剤などの形状記述には回転不変で識別能力の高い新たな多元極フーリエ記述子を提案した。さらに複数の空間充填曲線を利用して適応的ヒルベルト走査型Bag-of-Features検索方式を提案した。これは、画像の性質を基にしてヒルベルト走査などの様々な走査方法を適応的に選択する方式を導入したものであり、画像の検索効率を向上させることができた。
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