研究課題
平成25年度は動き補償予測の一つであるのLIC(Local Intensity Compensation)にスパース表現を適用する方法を発展させ,符号量―歪特性を制御する方法,動き補償予測誤差の符号化に用いられるDCT(Discrete Cosine Transform)の基底ベクトルをスパース表現に加える方法などについて検討した.また,多視点画像間における基礎行列を推定する方法として,誤対応点を徐々に削除する繰返し法を提案した.得られた成果は査読付の論文だけでも電子情報通信学会英文論文誌のレター1件,国際会議VCIP,ISTS,IWAITにてそれぞれ1件を発表している.平成25年度は平成24年度と同様に理論的な面から各種成果を挙げており,GPU(Graphical Processing Unit)やCPUの複数コアを用いた並列化などについては発表していない.しかし,卒業研究にて既に通常のCPUを用いた方法に比べて数倍程度の高速化を確認している.
2: おおむね順調に進展している
並列処理に関する発表はまだ行っていないが既に実験段階で高速化を確認しており,計画と比べて少し遅れている程度と考えている.理論的な面からの成果は既に学会誌1件と国際会議7件に及んでおり,成果は順調に上がっていると思われる.
本年度は申請書に記したとおり,並列処理と過去に理論的側面から得られた手法を統合する.並列処理による成果はGCCE2014に投稿すべく既に準備中であり,理論的な成果と統合した結果はAPSIPA ASC2014や論文誌などに投稿を計画している.
国際会議の参加費など,為替で金額が変動するため多少の余裕を持たせたことが理由である.僅かな金額であるため,使用計画に大幅な変更はない.
すべて 2014 2013 その他
すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件) 学会発表 (2件) 備考 (2件)
International Workshop on Advanced Image Technology
巻: - ページ: pp.398-401
International Symposium on Technology for Sustainability
巻: - ページ: No.163
IEEE Visual Communications and Image Processing
巻: - ページ: pp.1-6
10.1109/VCIP.2013.6706341
IEICE Trans. on Fundamentals of Electronics, Communications and Computer Sciences
巻: E96-A ページ: pp.2191-2193
10.1587/transfun.E96.A.2191
http://www101.cc.kurume-nct.ac.jp/profile/CIS/kuroki.html
http://apollo.cc.kurume-nct.ac.jp/~kuroki/index.htm