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2013 年度 実施状況報告書

水中観測無線センサネットワークによる海中情報の長時間観測手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 24500244
研究機関東京電機大学

研究代表者

鈴木 剛  東京電機大学, 工学部, 教授 (00349789)

キーワード無線センサネットワーク / センサノード / 水中環境 / 情報収集支援
研究概要

サンゴ礁などを対象とした,沿岸エリアの海洋環境における生態系の保全や,水難事故等の情報支援を目的として,無線センサネットワーク(Wireless Sensor Network: WSN)技術を利用した,水中に展開可能なセンサノード(Sensor Node: SN)群による海洋環境情報収集支援システム(水中観測WSN)を開発している.本研究では,サンゴ礁環境における生態系観測において,カメラによる長時間の水中観測で問題となる藻類などの付着生物の除去,および,水深の深い暗所や夜間の撮影などの課題の解決を図る.これにより,水中観測WSNを,長時間継続して運用するための基礎技術の開発を目的とする.
本年度は,引き続き,海洋環境観測情報を安定して取得するための水中観測WSNの改良を行った.前年度の改良により,ハードウエアおよびソフトウエアの安定性が向上したので,さらに,システム構成のスリム化,暗所観測用のLEDライトの取り付け等を行い,機能の統合を図った.本SNの実地機能試験を行うとともに,サンゴ群体の標本画像を撮影した.さらに,撮影画像や水温データをインターネット経由で閲覧するためのWebサーバおよび閲覧ページを作成した.
また,SNに付着する藻類除去方法を検討するために,SNの外装材と同質のアクリル片を海中および水槽に複数設置し,設置場所や設置期間による藻類の付着状況を調査し,除去装置や除去タイミングなどを検討した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

前年度,やや遅れていた藻類等付着生物の除去方法の検討について,センサノード外装材への付着状況の観測を行い,除去装置や除去タイミングの検討が進んだ.
夜間撮影用のLEDライトの取り付けなど水中観測センサノードの改良およびセンサノードを用いたサンゴの撮影,また,撮影画像を対象とした画像処理については概ね順調に進んでいる.

今後の研究の推進方策

水中観測WSNのシステムについては,若干不安定な個所があるため,改良および機能確認を継続する.
夜間でのサンゴ群体の標本画像を撮影し,サンゴの輪郭や表面状態の変化などの検出が可能かなどの画像処理手法の検討を行う.
付着生物除去については,付着状況の調査を継続するとともに,除去装置の検討に基づいて除去装置の試作とSNへの取り付けを行う.
これらの機能を統合し,水中環境の実地観測による検証を行う予定である.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] 水中観測センサネットワークのための無線センサノード機能の検討2013

    • 著者名/発表者名
      [6] 鈴木 剛,小林卓史,澤井 圭,川端邦明,武村史明朗,磯村尚子,山城秀之
    • 雑誌名

      電気学会論文誌D(産業応用部門誌)

      巻: 133 ページ: pp. 414-420

    • DOI

      10.1541/ieejias.133.414

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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