サンゴ礁環境における生態系の保全を目的とした,海洋環境情報を収集する水中観測センサネットワークの開発において,カメラによる長時間の水中観測で問題となる夜間撮影と付着藻類の除去について検討した.LED照明を用いた夜間撮影の効果検証,および,センサノード表面への藻類の付着状態の調査実験と除去方法の検討を行った.LED照明により,対象までの距離が1.0~2.0mで夜間撮影可能なことを確認した.また,調査実験により付着初期段階でのワイパを用いた物理的な除去が必要であることを確認し,ワイパ機構を作製した.サンゴ群体の撮影および水温等の海中情報を収集する実験を実地にて行い,ワイパ機構の動作確認を行った.
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