今後の研究の推進方策 |
◆ノイズ付加による鮮鋭性向上効果の機構解明を行う。各対象物の記憶質感に、合うノイズを付加したときと、合わないノイズを付加したときの鮮鋭性向上効果の大きさを比較することで、記憶質感がこの鮮鋭性向上効果の要因となっているかを検証する。 ◆「実物質感」、「記憶質感」データベースの作成:24年度に確立された方法に従って、多くの物について表面粗さ、「実物質感」、「記憶質感」のデータベースを作成する。「記憶色」では世代(小林美智代,棟方明博,鈴木恒男,岩崎晶子,日本色彩学会誌,15,17(1991))、性別(M.Yamamoto, Y-H Lim, X.Wei, M.Inui, H.Kobayashi, Imaging Science Journal, 51,163(2003))、国・地域(上のYamamotoらの論文に同じ)などといったグループごとに違いが観られた。質感でもこのようなグループに分けてデータを収集する必要がある。 ◆「記憶質感」自動付加システムの構築:ここで作成したデータベースを活かし、被写体の「記憶質感」に基づき粒状度を自動的に調節する画像処理システムを構築する。
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