ロボットが人に働きかけるタイミングを計るために,人の集中低下を検出する手法を検討した.邪魔にならない計測の可能性の高い心電図と呼吸から得られる指標を対象とした.心電図は椅子の背もたれに付けた容量結合型電極を用いて計測し,呼吸はエアバッグを用いて背面の圧力変化を検出した.PCを用いたデスクワークと居間でのTV視聴を模した実験を行い,集中度と関連して変化する指標を選定した.サポートベクターマシンを用いて,集中低下をリアルタイムで検出し,集中低下時にロボットが働きかけを行うしくみを実装した.人の状態に応じたロボットの働きかけの効果検証は今後の課題である.
|