研究課題/領域番号 |
24500265
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
風井 浩志 関西学院大学, 理工学研究科, 専門技術員 (80388719)
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研究分担者 |
片寄 晴弘 関西学院大学, 理工学部, 教授 (70294303)
藤澤 隆史 福井大学, 子どものこころの発達研究センター, 特命助教 (90434894)
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キーワード | エンタテインメント / 対人認知 |
研究概要 |
平成25年度の研究の目的のひとつは、前年度に引き続き、複数人参加型テレビゲームにおいて他参加者によるプレイ態度(協力的プレイ)がその参加者に対する対人認知に与える影響を実証すること、および、対人認知に作用するその他の要因を検討することであった。平成25年度の実験では、ゲームキャラクタの強さ(敵からの攻撃に対する打たれ強さ)を要因とした実験を実施した。この要因は、ゲームにおける他者からの協力の重要性を操作するために導入された。実験の結果として、前年度の実験結果と同様に協力的プレイによって対人認知が好感的になることが示された。しかし、ゲームキャラクタの強さは対人認知に影響しないこと、つまりゲームにおける他者からの協力の重要性が必ずしも対人認知に影響しないことが示唆された。 平成25年度の2つ目の研究は、テレビゲーム中の事象(得点、失点など)による心理的変化をとらえるための生体反応を検討することであった。この目的のために、同じ時系列課題(時系列コンテンツ)の中でも、情動を喚起しやすい動画視聴を課題として、情動変化の主観的評価と生体反応計測(心拍数変動、皮膚電気活動)との対応を検討する実験を実施した。実験の結果として、情動の主観的評価を実験的に操作できることが示されたが、主観的評価と生体反応との明確な関係性は見いだせなかった。コンテンツに対する主観的評価と生体反応との関係性の検討は、次年度(平成26年度)も継続することとした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
テレビゲーム中の事象(得点、失点など)による心理的変化を生体反応の変化として計測する研究課題の実施に際して、その前段階である情動変化の主観的評価と生体反応(心拍数変動、皮膚電気活動)との対応の検討が不十分であった。この検討事項は、次年度(平成26年度)に引き継ぐこととした。
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今後の研究の推進方策 |
平成25年度に引き続き、心理的変化と生体反応の変化との対応関係の検討を行う。当初の計画では、平成26年度に「他参加者によるプレイ態度がゲームプレイ終了後の現実世界の行動に与える影響」を研究する予定であったが、平成25年度後半からこの研究に取り掛かった。これによって、平成26年度中に「心理的変化と生体反応の変化との対応関係の検討」に費やす時間を確保することとした。平成26年度は、これら2つの課題を並行させながら、全体の研究を進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
平成25年度の計画に遅れが生じ、研究代表者と研究分担者との会合および対外発表の機会が予定よりも減少し、それに伴って、主として旅費・学会参加費を使用する機会が減少したために次年度使用額が生じることとなった。 平成26年度においては、研究代表者と研究分担者との会合の機会および対外発表の機会を研究計画当初よりも増加し、その費用として当該金を使用する。
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