連想層と抑制層を導入した自然言語を扱うニューラルネットワークの提案を行った。これは以下の3つの特長を持つ。まず第一に、同義語辞書、Nグラム類似度を用いた情報の正規化である。これにより、同義語を1つのニューロンで表現することが可能となった。第二に、単語共起頻度データベースを元にした連想層の導入である。この層が加わることにより、学習文に存在しない単語間の連想が可能になった。そして第三に、抑制性ニューロンを有する抑制層の導入である。これにより質問応答への応用の際、質問文と関係が低いニューロンの膜電位を抑えることが可能になった。評価実験により、優れた特性が確認されている。
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