本研究ではニューラルネットワークの情報論的研究において目的に応じて多様で開かれた表現を創る研究を行った.具体的には,単純で自然な表現,さらに社会的表現を生み出す仕組みをモデル化しようとした.この開放型の表現研究の中から,ニューラルネットワークの基礎能力を高め,さらに情報量の定義を変更する必要が出てきた.このため多層型ニューラルネットワークを構築する研究に着手した.さらに,これまで情報量の蓄積のみを考えていたが情報量の可能性を考慮することが必要であることがわかった.また,情報論的方法は複雑であり,これを単純化しない限り実用的な方法とはなりえないこともわかった.
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