研究課題/領域番号 |
24500287
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
藤田 智弘 立命館大学, 理工学部, 教授 (40340492)
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研究分担者 |
小倉 武 立命館大学, 理工学部, 教授 (10388126)
熊木 武志 立命館大学, 理工学部, 助教 (60452596)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | セルオートマトン / セルラーニューラルネットワーク |
研究概要 |
本研究は「アルゴリズム」「ハードウェアアーキテクチャ」「アプリケーション」の三つの分野から,それぞれ研究分担者を割り振り研究を行っている.それぞれの分野ごとの実績を以下にまとめる. 「アルゴリズム」では動的輪郭法を元にした物体抽出,追跡技術のためのアルゴリズム開発を行った.隣接結合セルを用いたアルゴリズムの中でも,セルオートマトンとセルラーニューラルネットワークを利用した.これらを使い分けることで処理の質と速度の最適化を目指した.PC上のシミュレーションによると,リアルタイム処理にはなお改善が必要であることがわかった.現在はさらに高速なアルゴリズムの開発を行っている. 「ハードウェアアーキテクチャ」では,先の「アルゴリズム」と連携し,動的輪郭法のアルゴリズムの実装を行った.アルゴリズム開発のところで処理時間の問題が発生したため,こちらでは別途マルチレイヤー処理のための検討をおこなっている.そのために別途,ハードウェアアニーリングの実装をすすめ処理に必要なハードウェアアーキテクチャの検討を行っている. 「アプリケーション」については,「アルゴリズム」との連携にすすめ,物体抽出,追跡技術の処理システム構築をおこなっている.アルゴリズムの開発をシステム設計の立場から共同で行っている.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
「アルゴリズム」において,アルゴリズムの最適化の進捗状況が遅れている.この点がボトルネックとなり他の2分野に影響を及ぼしている.「アルゴリズム」に関しては現在解決のメドがたっており,全体の遅延は取り戻せると考える.また,「ハードウェアアーキテクチャ」においては「アルゴリズム」とは別課題をもちいてマルチレイヤー化の検討をおこなっており,当初予定どおり2013年度中のハードウェア開発は可能である.
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今後の研究の推進方策 |
「アルゴリズム設計」においては,現在開発中の輪郭抽出法に基づく物体抽出システムの開発を「アプリケーション」と連携して進めて行く.また,年度の後半をメドに両分野協調の上に新アプリケーションの開発を開始する.そのためには「アプリケーション」分野は年度前半から先行し検討をすすめていく. 「ハードウェアアーキテクチャ」は「アルゴリズム設計」と「アプリケーション」が開発した物体抽出システムの実装を行いつつ,現状システムの問題点の抽出を行う.抽出した問題点を受けて,新システムの要求仕様の作成ならびに設計をおこなう.今年度計画している,新システムのボード試作へとつなげる.
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次年度の研究費の使用計画 |
2012年度は当初予定していた海外での学会発表が採録されなかった関係で未使用金が発生した.採録されなかった論文については改善したものを2013年度に発表予定(採録決定)であり,未使用金を旅費としてあてる予定である.さらに,2013年度は提案したハードウェアアーキテクチャのボード試作を予定する.また研究成果は国内の研究会ならびに国際会議での発表を予定であり,そのための旅費として執行する.さらに,研究資料の収集,整理.研究成果の発信のためのホームページの作成などの人件費として執行する.
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