研究課題/領域番号 |
24500309
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研究機関 | 北陸学院大学短期大学部 |
研究代表者 |
沢田 史子 北陸学院大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (20456429)
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研究分担者 |
大薮 多可志 金沢星稜大学, 経済学部, 教授 (20141369) [辞退]
村上 嘉代子(平野嘉代子) 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (90424895)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 地域歴史資料 / CGM / インバウンド振興 / 観光情報 |
研究実績の概要 |
地方におけるインバウンド観光振興を目的として,外国人旅行者による情報発信技術を開発した.平成23年度までに開発済みである,古写真や古絵図などの金沢の歴史資料を活用した外国人向けスマホアプリ“Discover Kanazawa's History”に,情報発信機能を追加した.具体的には,外国人旅行者自らがコメントを付加できるコメント機能,良かったと思う歴史資料に対し印をつけるLike 機能を追加した.また,掲載されている歴史資料にコメントを添えて,Facebook(個人のウォール)へ投稿できる機能を追加し,外国人旅行者が自らがコンテンツを創り出す環境を構築した.さらに,外国人旅行者が街歩きしながら気軽に使えるための解説の読み上げ機能やコンテンツを追加し,外国人による評価実験を行った.本研究により,当時の人々の暮らしを伝える地域歴史文献を英訳し古写真を添えて作成したコンテンツが,外国人旅行者に対し有効であることが明らかとなった.さらに,旅行者による地域歴史資料を活用した情報発信が満足度を高めることが明らかとなった.このように,地域歴史資料がインバウンド観光振興に有効であることは明らかとなったが,アプリを利用した外国人旅行者による情報発信は伸び悩んでいる.平成25年から金沢の歴史観光の話題の投稿・共有の場として,Facebookページ“Discover Kanazawa's History”を開設・運用している.訪問喚起につなげるために,このページを活性化させることも課題となっている.今後は,外国人旅行者による積極的な地域歴史資料を活用した情報発信技術を開発するとともに,それらのあり方をSNS分析により明確にしていきたい.
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