モアイ像で有名なイースター島では、かつて緻密な記号の列を彫り付けた木製品が制作された。この記号列はロンゴロンゴと呼ばれ、文字かもしれないと言われているが、読める人が現存せず未解読である。ロンゴロンゴは歌を記憶する助けとして刻まれたとする説があるが、具体的にどの記号列がどの歌を表しているかは分かっていない。また、記号を形状で分類した既存研究があるが、この分類が文字としての分類を表しているとは確認されていない。そこで、現地の歌の中の音節の出現順序と記号列の中の記号の出現順序の比較および記号画像の文字への分類について計算機を用いた実験を行った。結果として、対応する可能性のある歌と記号列が見つかった。
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