研究課題/領域番号 |
24500316
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岐阜女子大学 |
研究代表者 |
住谷 芳幸 岐阜女子大学, 公私立大学の部局等, 教授 (50179305)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 中国文学 / 抄物 / 清原宣賢 |
研究概要 |
室町時代後期に、清原宣賢によって書かれた漢文『蒙求』についての注釈書である各種の抄物の引用関係を明らかにすることで、清原宣賢の学問のあり方、さらにそれにより当時の学問のあり方を解明することが、この研究の目的である。 この目的のため、蓬左文庫蔵『蒙求抄』(上・中・下巻)本文のデータ化を行い、既にデータ化を行った米沢市立図書館蔵『蒙求抄』(上・中巻)本文との対照を行った。その結果、従来清原宣賢系の抄物とされてきた米沢市立図書館蔵『蒙求抄』が、月舟寿桂による抄物である可能性のあることが判明した。このことについては「米沢市立図書館蔵『蒙求抄』について」(岐阜女子大学紀要第42号)で報告した。 補注本『蒙求』のデータは既に入力公開した。『蒙求抄』等に引用された原漢文を確認することは、『蒙求抄』の引用を考える上で重要である。(補注本を利用したとされている清原宣賢の『蒙求聴塵』に古注本からの引用があるように思われる。)そのため、古注本『蒙求』のデータ化を行った。今後、それらの対照本文を作成する予定である 京都大学図書館清家文庫蔵『史記抄』は、インターネット上で公開されているが、電子化データはない。『史記抄』研究の基本となるものであり、また『蒙求抄』との本文対照のためにどうしても必要となる。そこで『史記抄』のデータ化を行った。本文としては京都大学附属図書館清家文庫蔵『史記抄』を用い、20冊中11冊の第一次データ化を完了した。 なお、作成のデータについては、整理が出来しだいインターネットでの公開を予定している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
米沢市立図書館蔵『蒙求抄』(上・中巻)本文との対照を行うことを目的として、申請時には予定していなかった蓬左文庫蔵『蒙求抄』(上・中・下巻)本文のデータ化を行った。 上記の変更により京都大学文学部国語国文研究室蔵『蒙求抄』書き入れ注記のデータ化を平成25年度以降に変更した。 また、『蒙求抄』等に引用された原漢文を確認することを目的として、古注本『蒙求』のデータ化のデータ化を行い、当初の目的は達成できた。今後対照用本文を作成することとなる。 平成24年度中に行った京都大学附属図書館清家文庫蔵『史記抄』のデータ化は、20冊中11冊分のデータを作成し、当初の予定より進んでおり、平成25年度中には完了できそうである。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度に作成した、各種古注本『蒙求』のデータをもとに、それらの対照本文を作成する。 平成24年度に引き続き京都大学附属図書館清家文庫蔵『史記抄』のデータ化を行う。 計画の変更を行った京都大学文学部国語国文研究室蔵『蒙求抄』書き入れ注記のデータ化を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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