研究課題
共同作業でのコミュニケーションにおける言語および非言語インタラクションについては興味深い知見を得ることができた。具体的には、多人数での自由対話および課題対話における、コミュニケーション能力と注視行動の相関、注視行動とインタラクションの主導権およびパートナーへの対人感情との相関に関する分析で結果が得られた。これらについては同志社大学の山本誠一教授との共同研究によるところが大きい。分析結果については、CogSci2013、ICMI2013、UMMMI workshop in ICMI2014 などの国際会議で発表し、また国際会議 EAPCogSci2015、および 論文誌 Language Resources and Evaluation に投稿、採択されている。その一方で、作業環境での広範囲での移動などの大きな身体動作を伴う対話データおよび遠隔共同作業データの分析については、視線データの精度確保のための確認作業に労力と時間を要し、当初予定よりも進展が遅れてしまった。特に作業時間が長い場合、ヘッドマウント型視線検出装置にずれが生じる場合があり、データの精度確保のためにこれを確認して修正する作業に予想外の時間を掛けることとなった。データ精度の確認とずれ修正のための基礎処理は分担者である富山県立大学の鳥山朋二教授と共同で既に完了させており、現在も引き続きインタラクション分析を進めている。これらの成果については今後 CogSci や ICMI などの国際会議および英文論文誌などに投稿して行く予定である。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)
Language Resources and Evaluation
巻: 49 ページ: onlineで先行公開
10.1007/s10579-015-9299-2