研究課題
大学院における統計教育についての総合的な研究を、3つの研究課題に分けて行った。第1に、「(A) 大学院における統計学分野の教育課程編成上の参照基準についての検討」に関しては、その前提となる大学学部における統計教育の内容が問題となるため、平成25年度までに統計関連学会連合作成の“参照基準”の改訂を行ったが、平成26年度には、日本学術会議に統計学分野の参照基準検討分科会を設置し、新たな参照基準の作成を行っており、平成27年12月までには刊行の予定である。その中では、大学院での統計教育や社会との接続をふまえた参照基準が提示され、多種多様な専門分野や教育内容のレベルをもつ大学院での統計教育に資すると思われる。第2に、「(B)大学院における新しい統計教育システムの構築についての検討」に関しては、平成25年度までに国内外のいくつかの大学院についての調査を行ったが、平成26年度には、University of California, San Francisco校、久留米大学、鳥取環境大学、九州大学、東北大学、北海道大学を訪問し、各大学院における統計教育の実情、今後の充実・発展のためのアイデア等についての聞き取り調査を行った。その結果、多くの新たな知見・アイデアが得られた。本研究の全研究期間を通して行ったこれらの調査結果は、本年夏頃を目途に小冊子にまとめる予定であるが、今後の日本の大学院における統計教育の組織形態・授業開設形態の検討の際に寄与すると考えている。第3に、「(C)大学院における統計教育のクラス分けテスト等についての検討」に関しては、平成25年度までに作成した問題冊子を用いた、かなり大規模なモニター調査を行った。またこの調査結果を解析し、どのような研究科/専攻に対して、どのような種類のテスト問題で試験を行えばよいかについての検討を行い、それらの結果をとりまとめた。
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