研究課題/領域番号 |
24500369
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
魏 大名 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 非常勤講師 (20306434)
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研究分担者 |
下川 宏明 東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (00235681)
福田 浩二 東北大学, 大学病院, 講師 (20375083)
朱 欣 会津大学, コンピュータ理工学部, 准教授 (70448645)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 心房細動 / 心電図 / 12誘導心電図 / 導出心電図 / 導出18誘導心電図 / 心内心電図 |
研究概要 |
1. 臨床12誘導心電図、付加誘導心電図、心房内心電図データ収集。18誘導体表麺心電図(標準12誘導+右壁3誘導+後壁3誘導)、特にAFのある臨床心電図を下川、福田先生と中心に東北大循環器内科において、計画的に行っています。最近、心房細動カテーテル治療における心内心電図と体表面心電図を同時に記録(51チャンネル)も行っており、評価用ための基礎的臨床データを構築しています。 2. 臨床データの解析 心房細動患者に対して、右房心内心電図、体表面心電図周波数解析を行って、その臨床効果を確かめてみました。方法としては、あ)心電図のsampling rateを977 Hzから500 Hzまで変更。い)体表面心電図のQRST波を除去し、残したf波、FFTを用いて、周波数解析を行う。う)右心房心内心電図の絶対値、FFTを用いて、周波数解析を行う。え)FFT解析:4.096秒データ、Hamming窓関数。 主な結果として、A. 右房心内心電図、体表面心電図周波数解析結果はかなり近い。B.右房心内心電図の計測場所によって、解析結果の誤差は変わる。C. 体表面心電図は心臓の平均的な電気興奮を含めため、心内心電図周波数解析結果の誤差は生じるだろうか。D. V1誘導のf波は右房の電気興奮と関連性を持つだろうか。この結果は、「心房細動患者に対して、右房心内心電図、体表面心電図周波数解析結果の報告 (内部検討用)」でまとめています。 3. 学術活動 本研究に関連したコンピュータシミュレーション研究、また臨床的研究に関して、学術誌論文2編、学会発表は1篇がありました。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究は概ね計画通りに進んている。 分担も明確で、チームワークもよい、正常に研究を進めている。 定期的打ち合わせを行い、進捗と問題点を検討して、研究を進めている。 臨床医学者と工学者の協力もスムーズに行っている。 事務的処理も正常に行っている。
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今後の研究の推進方策 |
1.周波数解析手法について、下記を考えます、 A. 結論を確認する必要なデータの数をまとめます。B.V7-9と左心房電気興奮の関連性を調べるために、 V7-9体表面心電図、左心房心内心電図(又は食道心電図)を同時計測する手法を考えます。C.導出心電図、実測心電図、それぞれによる周波数解析を心内心電図と比較することで、臨床の有用性を検討します。D. その結果を持って、国内、海外の学会において交流を行い、さらい研究を進めます。E. 学会誌の発表を考えます。 2.現在臨床データに基づいて、心内心電図を体表面心電図より導出できるかの可能性研究を行います。とくに非線形回帰的手法を検討します。コンピュータシミュレーションを行います。 3.標準12誘導心電図と導出心電図の併用による、体表面心電図の心房電位の周波数解析、F波解析、P波解析の結果を用いて、心房細動の薬物治療・非薬物治療方案の選択、治療の予測、治療効果の判定、治療予後などの有用性を確認し、臨床で評価する。
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次年度の研究費の使用計画 |
該当なし
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