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2015 年度 実績報告書

移植神経細胞を介した神経回路網の再構築を基盤とした新規細胞治療モデルの開発

研究課題

研究課題/領域番号 24500381
研究機関山口大学

研究代表者

出口 誠  山口大学, 医学部, 特別医学研究員 (10452640)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2016-03-31
キーワード錐体細胞 / 神経回路 / 神経幹細胞 / 胚性幹細胞 / 神経分化誘導
研究実績の概要

平成27年度までに我々はGFP(Green Fruorecens Protein)ES細胞株を用い、マウスストローマ細胞株(MS5細胞)との共培養法を改編し神経分化誘導を行った神経前駆細胞が、P3マウス大脳各部位(運動野、感覚野、視覚野、聴覚野)の皮質深層(第5層)へ移植された場合、軸索投射性の錐体細胞へ分化出来、かつ脳内神経ネットワーク構築へ参加可能である事を示した。これが運動神経細胞が選択的に障害される筋委縮性側索硬化症や脊髄損傷などで応用されれば、神経ネットワークの再構築を基盤として運動機能の改善をもたらす新しい治療概念を構築出来る可能性がある。次にこの現象が、神経前駆細胞の発現遺伝子プロファイルによって特異的なものなのか、あるいは非特異的なものなのかの評価を行った。具体的にはレチノイン酸を用いて脊髄神経に特異的な遺伝子発現プロファイルを有する神経前駆細胞を誘導し、これを大脳皮質深部へ移植した結果、軸索はMS5との共培養で得られた、前脳背側の神経細胞に特異的な遺伝子プロファイルを持つ神経前駆細胞移植に比べ、劇的に軸索伸長が減少した。この結果は、神経細胞移植を行う場合、各部位に特異的な遺伝子発現プロファイルを有する細胞を移植する事が重要である事を示したものである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ES細胞由来神経前駆細胞を用いた低酸素性虚血性脳症モデルマウスに対する細胞療法2016

    • 著者名/発表者名
      出口誠
    • 学会等名
      第15回日本再生医療学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場(大阪府・大阪市)
    • 年月日
      2016-03-17 – 2016-03-18

URL: 

公開日: 2017-01-06  

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