シナプスの機能は輸送される受容体分子によって大きく規定されるが、その膜輸送機構による制御機構は不明である。Rab5のエフェクター蛋白質であるrabaptin-5の役割について以下の点について明らかにした。1)Rabaptin-5はグルタミン酸受容体のサブユニット特異的な輸送に関与、2)神経活動履歴に応じてRabaptin-5の活動依存的変化、3)恒常的シナプス可塑性への寄与。これらの結果は、受容体のエンドソームからのリサイクルを介した膜輸送経路がシナプス機能及び可塑性発現に重要であることを示している。
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