ヒトの脳活動を計測する脳磁界(MEG)データから、脳活動源を推定する解析手法を開発した。この手法は、意味的距離などの刺激パラメータによって、脳活動源の位置が変わらず、強度のみが変わる脳活動計測データを解析するためのものである。 この手法は、100程度の多数試行の平均波形から位置を決め、10程度の少数試行の平均波形ごとに強度を決めることにより、限られた試行数のMEG計測データから、強度の刺激パラメータ依存性を抽出する。 この解析手法について、シミュレーションにより活動源強度の推定精度を評価し、さらに言語意味実験の実データに適用して、その有用性を実証した。
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