Parkinの基質として同定されたKRAB-Znフィンガー転写因子PARISがSUMO化されることを発見し、その機能とパーキンソン病発症へのSUMO化の関与を解析した。その結果、PARISのSUMO化依存的、非依存的な転写抑制活性を明らかにした。またPARISは潜在的な転写活性化能を有し、SUMO化はその活性化能にも関与し、PARISの転写活性の正負はプロモーターや細胞種に依存することも明らかにした。さらにPARISのSUMO化を制御する因子を同定しそれらがPARISの転写活性に与える影響を明らかにした。以上の本研究の成果はパーキンソン病発症メカニズムにおけるSUMO化の重要性を示唆した。
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