研究実績の概要 |
1)BrdUやKi-67を用いた免疫組織化学により、脳室周囲器官における血管新生を証明することができた; 正中隆起( Morita et al., 2013. Eur. J. Neurosci.), 終盤器官、脳弓下器官、最後野(Morita et al., 2015, CTR; Morita et al., 2013, CBF),下垂体後葉 (Furube et al., 2014, J Endocrinol)。 2) 脳室周囲器官においては、血液由来分子を直接受容する機構として、アストロサイトがLPSや浸透圧受容を行っていることが明らかになった (Mannari et al., Glia 2013; Nakano et al., 2015, J Neuroimmunol)。 3) 脳室周囲器官においては、血液脳関門が存在しない。蛍光トレーサーを用いて脳室周囲器官の血管透過性やバリアー機構調べたところ、サイズ依存的血管透過性があること(Morita & Miyata, 2012, CTR; 2013 CBF)。 4) 脳室周囲器官においては、血液脳関門が存在しないが血液由来分子による神経毒性は生じない。この理由として、GFAP陽性のグリア細胞がバリアーとして機能していることが明らかになった( Morita et al., 2015)。 5) 脳室周囲器官には,神経幹細胞が存在して血液由来分子の受容細胞が常に置き換わっていることを証明した(Hourai et al.,2013, J Neurosci Res)。
|