研究課題
当該研究の目的は、治療法のない神経難病の象徴である筋萎縮性側索硬化症(ALS)に対するプリン非類似体キサンチン酸化還元酵素(XOR)阻害剤による新規治療薬の開発への道を開くことである。当該基盤研究によって、プリン非類似体キサンチン酸化還元酵素(XOR)阻害剤は、ALSモデルにおいて、臨床症候学的、病理組織学的にALSに対する有効性を示した。最終年度では、病悩後期の時点での脊髄前角細胞数は、プリン非類似体XOR阻害剤投与群ではプラセボ群と比較して有意に多かった。また、プリン非類似体XOR阻害剤投与群ではプリン類似体XOR阻害剤投与群と比較して脊髄前角細胞数は有意に多かった。更に脊髄における変異SOD1凝集封入体の検索から、プリン非類似体XOR阻害剤投与群では、他の2群と比較して、変異SOD1凝集封入体数の有意な減少が示された。プリン非類似体XOR阻害剤投与群においては、脊髄前角細胞を含む運動神経細胞死の有意な抑制効果とSOD1凝集封入体形成の有意な抑制効果を示した。脊髄におけるアポトーシス関連酵素の免疫組織化学的検索から、プリン非類似体XOR阻害剤投与群では他の2群と比較して、アポトーシス関連酵素の発現の低下が確認された。重大な副作用は確認されなかった。当該基盤研究の成果はALS新規治療薬としての臨床研究への道を開く第一歩となった。
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