研究成果の概要 |
中枢神経系原発悪性リンパ腫(PCNSL)におけるエンドセリンB受容体(EBR)およびケモカイン発現と腫瘍浸潤リンパ球(TIL)の関係が検討された. PCNSL症例24例中EBRは12例で陽性であった. CXCL12陽性は22例であり, CXCL13陽性18例で陽性であった. CXCL13陽性細胞は新生血管周囲に集簇し, またその周囲にTILが増加した. 一方, EBR陽性例ではEBR陰性例に比較してTILが減少した. 以上からPCNSLはEBRおよびCXCL13を介してTIL中のcytotoxic T cellを調整することにより宿主側の免疫を回避する.
|